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オレ逹の部屋に向かいながら、フォンさんにここの世界のことを教えてもらった。
この世界は、さっき話した通り同性愛はどこの国でも許可されている。
そして、6歳から学校にはいるらしい。
6~10までは初等部で、11~13までは中等部、14~18までは高等部という順番だ。
『ちなみに、シオンは何歳なんだ?』
「オレですか?オレは16ですよ」
『16!?
・・・13くらいだと思っていた』
オレそんな童顔?
なんか悲しくなってきた。
「そういうフォンさんは何歳なんですか?」
『我は2650歳だ』
「に、二千っ
四捨五入したらもう3000じゃないですか」
『まぁ、我は人間ではないからな。
一応いっておくが、我は不死身だぞ?』
不死身って・・・
本当に人じゃないんだな。
昨日まで普通に暮らしていたのに、なんか変な気分だ。
部屋についてすぐに、フォンさんが
『ちょっと調べるか』
「調べるって、何をですか?」
『お前をだ』
オレを?
何故か黙ってしまったフォンさんを見ていると、部屋の真ん中から、突風がふいた。
・・・突風というより、竜巻?
その竜巻は少しずつ光を帯びていく。
そして、目が開けられないくらいになった時、
『久しぶりだね、フォンセくん』
っ!
『お前は相変わらずだな』
フォンさんの、知り合い?
『ん?君がフォンセくんのお嫁さんかな?』
「は、はいっ、高原紫苑です」
というか、オレがフォンさんの妻になったこと広まっているんだな・・・
そしてその人は何かを思い出したかのようにポンと手を打った。
『ああ!勇者召喚に巻き込まれてしまった子か!』
何でそれを・・・?
『何でって、僕はこの世界のことは何でも知っているからね。』
オレ、今口に出して言っていなかったのに・・・
怖くなってフォンさんの背中に隠れる。
もともと人見知りな方なのに、こんな変な人だから余計に怖く感じる。
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