「ひきこもりグローバリズム」

1.プロローグ

マスコミぐらい、お得意の弱者の視点に立脚した分析なり論評をしてくれればいいのに、こいつらは特に1番わかってなくて、我々を奇異の目で見て、やれ時代だの、学校社会の闇だの、お決まりのセリフを並べてりゃ仕事になるんだから、そこらのダメな教師よりタチが悪い。

だいたい我々を、お悔やみみたいな目で見るんじゃないよ。

そんなことだから学校もマスコミも、あの僕にとって大切な、とても大切な存在がこの世から消えてしまったことにも、無視を決めこんでられるのだ。

もう少し学校側がしっかりしていて、マスコミだってちゃんと取材すれば、失われることなどなかったのに…。

何でもっと生徒の気持ちや、行いをちゃんと見ていないんだ。

そのことがなんとも腹立たしかった。