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10.アフターダーク
こうやって、この行きつけのバーで、夜な夜なバーボンのオンザロックを飲むのが私のたしなみだ。
もうすぐ私の恋人がここへやって来る。
お金持ちで、家柄も良く、美しい顔立ちにスラリとした背の高さで、おまけに性格も優しい。
私にはピッタリの恋人だと思う。
この恋人と結婚しようと思っている。
むこうもそのつもりだと言ってくれた。
私にふさわしいパートナーだと思う。
私のパートナーは、やはりこのレベルじゃなきゃ私と釣り合わないからね。
一度寝たくらいで、飢えた目をして私を脅したクソ職員の川上も、全く使えない底辺の助手のくせして、やたらまとわりついてくる馬鹿なウジ虫の田沢も、みんな死んだ。
死んで当然のゴキブリ共だ。
もう1人勘違いしている、金だけ持ってる青沼という医者がいるが、まぁそのうち身の程を知るだろう。
青沼のバカと私では、身分が違いすぎるってことをね。
私には私にふさわしいレベルの人生があるのだ。
それを邪魔する奴は、誰も許さない。
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