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わたしが店内で必要事項以外の言葉をあまり口にしない事をゲンは知っている。
知ってくれているから、知ってくれているからこそ、わたしは気を使うことなく、こんなに簡単に冷酷な言葉を素直に口に出来る。
「あんまり力になれなくてごめん。」
「いや、充分!ありがとう。」
早起きして、わたしに協力してくれて、最低でも深夜十二時まで仕事があるのに、ゲンはわたしに恩着せがましい台詞は言わない。
心から『ありがとう』と、思う。
まぁ、打ってる最中には思わないのだが。笑
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