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前置き 二
さて、表紙のサボテンの話はこれで良いとしよう。
植物を育てる才能のないわたしだが、植物だけに留まらず、わたしは才能と言うものとは無縁である。
小学校一年生の時
【イチタスイチハニ】
これが分からなかった。
カタカナで書いてしまうぐらい分からなかった。
【イチタスイチハイチタスイチ】
だったのである。
わたしにとっては。
何やら中学生の時の家庭教師が言うには、それを追求していれば、もしかしたら天才になれたかも知れないと。
しかし、分からないまま追求しなかったわたしは、その分岐点で、バカの方へ全力疾走した。
紙一重なのであった。
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