-藤原綾乃は策士-

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 私が藤原綾乃の立場ならば、そう考える。  しかし、そこまで、考えたとき、この藤原綾乃が、私の義父、葉敬の部下という事実に気付いた。  つまり、藤原綾乃は私の側の人間…  敵ではなく、味方だ…  味方が、私に牙を剥くわけがない…  ただし、藤原綾乃が、本当に味方だったらの話だ…  この前の失敗に終わった周貴臣のパーティーで、葉門は藤原綾乃に話しかけた。  あのときの葉門の態度を見る限り、葉門は藤原綾乃を以前から知っている…  しかも、あの葉門の態度では、どう贔屓目(ひいきめ)に見ても、藤原綾乃を信用していない…
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