2話 お兄さんとのセックス

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2話 お兄さんとのセックス

「は?……お金欲しいの?」 「ううん。……なんとなく」 「美人ちゃんが自分を大安売りはダメだよー。ちゃんと彼氏としなさーい」 「彼氏居ないもん。じゃあいいや、他の人に声かけてみるし」 「ちょっと、ちょっと!……お姉ちゃんさ、何をヤケになってんの?……ま、暇になったし、お兄さんが話くらい聞いてあげよう。片付けるまでまっててね」 って、お兄さん軽くウィンクしてギター片付け、敷いてた段ボールも畳んで隅のゴミ置き場に置いてた。 私の側に来て、背が高いのに驚いた。 歌聞いてないけど、もし売れたらファンできそうなくらいカッコ良かった。 なんかオーラが違う気がした。 じーっと見てしまった。 「さて、じゃあお話しようか?……喫茶店とか行く?」 「……私としたくないの?」 「んー、したい。うん。したいかな?でもお姉ちゃん絶対にヤケになってんのくらいわかるよ。そんな気持ちでセックスしたら後で絶対に後悔するからやめなさーい」 ………なんだかめちゃくちゃ子供扱いされてる気がする。 いや、子供扱いしてんな。 私は逆にムキになった。 「しないならいいの。じゃあね」 「待て!…待てって。……あのさ、俺がもし病気持ってたらどうするの?……変なお兄さんで、後からワラワラと怖い人が出てきたらどうするの?」 「………そ。なら、余計いいや。じゃあね」 ちょっとびっくりした。本当にそうだったらどうしようって、今更思った。 私ってバカだな。 本当にもう帰ろう。 駅に向かおうとクルリとお兄さんに背中向けた。 「わああ!やめなさいって!なんでセックスしたいの?」 ………いや、もう帰ろうと思ってるんだけど。 なんだか、面白いかも。 「えっと、自分が淫乱かもーって悩んでて、確かめたかったんだよね。……だから相手は誰でも良かったの。他の人探すー!どういう人ならいいかなー?」 もう、冗談入ってた。お兄さんからかってただけになってきた。
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