8話 歌手になるまで

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着替えて、ソローリと会議室に戻った。 「あの、着替えました……」 「うん!入って!」 エロかったかな?……大丈夫かな? 「わ!スタイルいい!なに?モデル出身?!」  「胸大きい!ウエスト細っ!……足が俺より長い!」 「え、え?!今までモデル?違うの?!」 口々に誉められて安心した。 で、なぜか龍一が 「俺の彼女だからな!羨ましいだろ!」 と、高らかに宣言なさってくれて、会議室が爆笑した。 やっと和んだ。正直、ホッとした。 「これ、イケる!絶対売れるね!」 「うん!やる気出たわ!売ろう!絶対人気出るから!」 「あ、さっき聞いたけど『want 』出たらしいの!問い合わせくるよー!じゃあ衣装はこの路線で揃えるからね!メイクも衣装に会わせるから!曲替えの衣装はどんなの?」 「エロ可愛いの!」 「エロ綺麗なの!」 「エロいならなんでもいい!」 またまた爆笑。で、活気づいた。 サクサク日にちとかデビュー曲とかガンガン決まり、私の事なのに私そっちのけで会議、進んでた。 芸名の話も出たけど、龍一が 「あ、多分俺が普通に『凜』って呼んじゃうからあまり変えないで」 ってことで苗字は無く『凜』だけに決まった。 「はあ!つ、疲れた……」 龍一の車に戻ったら、助手席に沈むように座った。 「お疲れ。デビュー曲は『sexy doll 』に決まったよ。大丈夫そう?」 「山内さんにハード曲、イヤってくらいに教わった!ブレスもね」 「なら、安心。明日はもう歌録るからね」 「は、早くない?」 「ねー、そう言ったんだけど、みんな乗り気だし、『want 』が騒ぐ前にってなったんだよ」 「ふわあ……でも、頑張るから!龍一、一緒に頑張ろうね!」 龍一、ニコッて笑って素早く私にキスした。 疲れ、飛んだ!!
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