2話 お兄さんとのセックス

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お兄さん、なんか私の顔をじっと見て、私の腕を取った。 「………知らないよ?俺、たまってるからね」 「え?……あ、いいよ……あの、無理にって私イヤだし」 「だから、したいよ。…だけど変な男に声かけてされんのも後味悪い」 あの、もう私がする気、無くなってんだけどな。 病気、持ってたらイヤだし、本当に怖い人ワラワラ出てたりしたら困る。 お兄さん、私をじっと見て目が離せない。 やっぱりカッコいい……信明よりも全然カッコいい。 引力あるみたいにお兄さんにひっついた。 お兄さんに腕取られたまま駅裏に連れて行かれた。 チカチカするような看板だらけの路地。 『ご休憩4800円から』とか『お泊まり8000円から』とか目に入った。 「わ、わ、本当に?」 「どこがいい?」 ………引き下がれなくなったし、そもそも路上でギター弾いてる人がお金あんの? 私が出すのかな? いや、そもそもこのお兄さんとするの? 病気、本当にないだろうな。怖い人と繋がりとか持ってないだろうな。 まあ、いいや。ヤバくなったら無理矢理連れ込まれたーって、叫んで出ればいいし。 本当にする気失せてたけど、チカチカ看板の中に2人で入った。 お兄さん、手早く部屋選んでキーを受け取り、エレベーターに乗った。 ………で、部屋に入って、備え付け冷蔵庫から飲み物出して私に渡してくれた。 部屋のソファーに座り、飲み物飲んで話した。 お兄さんも冷たい飲み物出して飲んでた。 「なんか『性』の悩みなの?」 「………そうかも。いや、違うのかな?……私ね、好きな人いたんだ。彼女になりたかったから必死だったの。でもね、相手は違ったみたい。私を『セフレ』以上に扱ってくれない。……セックスはイヤじゃないけど………それ以上にはなれないって虚しくてね」 「心が欲しい相手じゃ無理になるよなあ」 「そう!……そんな感じなの。でもセックスは気持ちいいの。自分がもしかしたら………誰でもいいのかなーって、わかんなくなって試したくなったんだよね」 「………一緒にお風呂はいろうか?」 「お風呂?」 「待ってて」 お兄さん、お風呂に入って行って、お湯溜め始めた。 で、なんだかバスタオルとかビニールから出して入る準備までしてる。
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