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少しばかり整理をさせてくれ、脳みその処理が追いつかなくて、溶けてしまいそうだ。
学校で噂のアプリ『----』をインストール。インストールしたのはいいけれど、真っ黒なアイコンで削除が出来ない。
不気味に思った俺は、スマホをそっ閉じ。
朝、学校に遅刻しそうになった俺は、いつものように……いやそれ以上の不運によってトラックに轢かれて、17年間の生涯をおえるはずだった。
次に目を覚ました瞬間、数字の羅列に包まれた変な世界にいて、ナビという変な奴に出会う。
よくわからないまま、生き残りをかけたゲームとやらをすすめられ、白い光に包まれる。
目の前に、学校のマドンナである神谷美伽が立っていた。
なるほど、わからん
『あの、神谷美伽さんですか?』
ジッと彼女は何も喋らずコチラを見ている。
もしかして、ナビには俺の声が聞こえていたけど彼女には聞こえていないのだろうか。はたまた、彼女は俺の知っている神谷美伽ではなく、他人の空似というやつでは……?
「……これじゃ、意味がない」
蚊が鳴くような小さな声で彼女は何かをつぶやいたが、あまりの小ささに聞き取ることは出来なかった。
彼女の細く白い指が手元のスマホへと滑っては、優しく叩く。その美しい動作に目を奪われていた。
次の瞬間、彼女は、目の前からいなくなっていた。
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