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男達を運ぶのは機械駆動の馬車だった。
「マシンの馬とかマジかよ」
「寿命はねーし、エサもいらねえし、魔力だけ注げば動く便利な代物さ」
ミツルギが勝手に同行する事を決めたことで、ハクジュは頭をかいて監視する。
「ったく、しょーがねー奴だな」
「俺に勝手なことされたくなかったら、精々頑張る事だなハクジュ」
「反抗期ってやつか?
大変だな姉ちゃんも」
馬車の中にはミツルギのお目付け役としてハクジュとヒョウカが居る。
「まあ、ミツ」
「お兄ちゃんだろ?」
「お兄ちゃんは見た目のせいで若く見られがちだから……」
「あん?
こっちのヒョロいガキが年上だぁ?
冗談も程々にしときなってもんだぜ!
カッカッカッ」
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