第二話【ナンテ村の異変】

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ナンテ村を発つ。 その筈だったのだが、どうやら近隣にて猛獣が出るのだと、一時的に外出が禁じられた。 人を食った獣は人を餌にするため、猛獣が倒されるのを待つらしい。 このナンテ村からも討伐隊が編成されており、ヒョウカは獣人という事もあり一緒に来ないかと誘われていた。 ミツルギは宿屋の人には通常の姿でお世話になっている。 レイドの幻影を重ねると、不法侵入にもなりかねないからだ。 「どうだい姉ちゃん、俺たちゃ荒くれ者の寄せ集めだが、その腕っぷしを活かしちゃみねぇか?」 そう言ってヒョウカを誘うのは、ナンテ村へハネを伸ばしに来たという鬼のハクジュ。
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