第二章【力】第十一話【任務】

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ヴィゼルが外れ、二日目の朝はテイエンとギルティと町中を歩く。 ミツルギとテイエンの姿を見て挨拶する者が居ても、ギルティには見向きもされない。 「僕は元犯罪者ですしね」 ギルティに対し冷たすぎると思われるかもしれないが、むしろ何も無いのは救いと言えよう。 「報復が無いだけマシですよ」 本日の外出の目的は地震の被害確認と猛獣の観察だ。 「建造物は殆どが無事ですね」 昔から有る建物は勿論、そうでない新しい建物にはミツルギの知識が組み込まれている。 そのため、耐震強度が抜群に良くなっていた。
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