「このお菓子の味って何かに似てる。」

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そもそも、ここがどこなのかわからない。 壁も床も真っ白でヒンヤリとしたこの部屋。 目が覚めたらここにいて部屋の真ん中あたりに横になっていた。 天井をみると窓がついていて陽の光が差し込んでおり、その照らされた部分に包みはあった。 「寒い・・・。ここから出なくちゃ。」 包みを元の位置に置いて反対側の壁をみると、ピンク色の扉があった。 さっきは気が付かなかったけれど、ここが出口かもしれない。 近づいて観察してみる。 ピンクの扉はドアノブがついた西洋式の扉だ。 ドアノブを握り押したり引いたりしてみたが全く動かない。
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