「このお菓子の味って何かに似てる。」

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数字には何の意味があるのだろうと考え始めたが、ちっともわからない。 華子は包みのことを、とりあえずほっておくことにした。 「もういちど鍵穴をみてみよう。」 鍵穴を覗いてみる。真っ暗で何もみえない。 手がかりなし。 そう華子が思ったときドアノブの形が数字の3のようにみえることに気づいた。 「1+2は3よね・・・。」 包みの元へ駆け寄ると、それぞれを開けてもういちど数字をみてみた。 1と2。間違いない、これで出られる。 華子は包みの中身をそれぞれ、ひとつまみずつちぎった。 そしてそれを練るように混ぜた。
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