「このお菓子の味って何かに似てる。」

1/6
前へ
/6ページ
次へ

「このお菓子の味って何かに似てる。」

ぽつんと呟いた。 「うーん、なんだっけ。思い出せないけど、すっごく昔に食べたことがある気がする。」 そもそもこれはお菓子なんだろうか? 華子は手に持った「それ」に目をやる。 赤と白のシマシマの包み紙に入ったキャラメルのような物体。見た目はお菓子。 とても甘い匂いがするし実際不味い物ではなかった。 ただキャラメルだとしたら、ずいぶん巨大だ。 厚さは2センチほどでハガキくらいの大きさがある。 「正体のわからないもの食べるって、あたしもチャレンジャーよね・・・。」 また誰もいない1人の部屋で呟いた。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加