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吾が輩は三毛猫である。
名前は……秘密である。
我が家はここ数日、いつになくにぎやかである。
いや、朝晩がにぎやかなのはいつものことであるが、
安息安穏を貪れるはずの昼間までが、にぎやかなのである。
ねんまつねんし?
ふゆやすみ?
とかいう人間世界の休暇に入ったらしく、
普段ならば昼間は家にいない男A、男B、女Bのみならず、
鬱陶しい子供A、子供Bまでが、
朝といわず昼といわず夜といわず、四六時中狭い家の中にたむろしている。
ニャかましいっ!!
失礼。
やかましい! と怒鳴りたいところであるが、
肩身は狭くとも満足げな顔で、アクビをして見せる。
それが、良識をわきまえた家猫たる、吾が輩の礼儀なのである。
しかし。
吾が輩のフラストレーションは、今や頂点に達そうとしている。
吾が輩の安息の地『こたつ』の、居心地が悪い!
悪すぎるのである!!
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