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「じゃぁ、はじめましょうか」
「いやだぁっ! たずげでぇっ」
ジタバタと暴れ狂う男の横で、サイは胸元から小瓶を取り出し、手慣れた手つきで片手でソレから赤い粒を取り出し口に含んだ。
カリッポリッ
カリッポリッ
引き締まったスレンダーな体がみるみるうちに筋肉質な体型へと変わる。
「あほんだらぁ。暴れるなや」
服がはちきれんばかりの筋肉をピクつかせたカイが面倒臭そうに小さく息を吐いた。
「あ、あ、あ……」
何が起きたのか理解出来ないまま、男はロングヘアのカイの太い腕に抱きかかえられた。
厳つい顔には真っ赤なルージュとつけ睫毛が残ったままだ。
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