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「うちの姫がなぁ……直接お前をヤリたいんやと。すまんなぁ。こればっかはワイにもどーにもならへんのやわ」
「た、頼む! あ、あの椅子だけは……」
へたくそな女装としか思えないカイの顔のことなど気にする余裕のない男は必死の形相で叫んだ。
「サイはえげつないで」
腕の中で手足をバタつかせ、助けを求める男を乱暴に椅子に座らせると、そのまま手枷足枷……そして腹部にもベルトを巻きつけた。
「準備は揃ったで――サイ」
彼もまた、小瓶から粒を取り出した。
今度は真っ白なものを一粒。
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