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カリッポリッ
カリッポリッ
腰の痛みと、遠くで聞こえる軽快なようで不快な音によって、男は眠りから覚めた。
辺りは真っ暗で何も見えない。
背中に感じる硬さと、掌から伝わる冷たさから、床の上に直接横たわっていることが分かる。
変な姿勢で寝ていたらしく、体全体が強張り、節々が痛む。
「いてて……ここはどこだ?」
目が覚めたばかりで、頭がよく回らない。
とにかく、自分が置かれている状況だけでも把握しようと、床に手をつき、上半身を起こそうとすると、ズキリとした頭の痛みと同時にクラリと眩暈がした。
“俺は昨日、馴染みの店に行き、一人で呑んで、それから――”
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