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あまりの剣幕に、女はピタリと笑い声を止めて小首を傾しげた。
「ヨウジプレイってなぁに? バカってワタシ?」
体の自由が利かず、ここに連れて来られた理由も分からない状況で、精神が昂っている彼女の神経を、惚けたような声が、更に逆なでした。
「アンタに言ったに決まっているじゃないっ」
カッとなった勢いで吠えると、大柄な女は、怒ったような、今にも泣き出しそうな、何とも言えない雰囲気を纏いだしたかと思いきや、急に癇癪を起したように叫んだ。
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