Ｃｈａｎｇｅｒ Ｄａｎｇｅｒ

「キャァァァァッ」 “刺されるっ！”と思い、刃先から逃れようと体を精一杯捩(よじ)らせ、目を瞑(つむ)って悲鳴を上げたものの、痛みが与えられるどころか、逆に体が急に軽くなった。「え？」　恐る恐る目を開けば、自分を椅子に縛り付けていた縄が切られていた。　体の自由が利く事を確認し、上半身を起こそうとした聖奈の耳に、冷ややかな声が流れ込んだ。「今は午前１時。これから鬼ごっこの時間です」

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