過去の欠片と、未来へのピース

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【第427場 渋谷駅近く】 (11月19日 17:00頃) (仁と大輔が歩いている) 大輔:「渋谷もだいぶ変わったね。」 仁:「そうだな。ヒカリエができてから、駅の地下や周辺がかなり変わったな。」 大輔:「渋谷にも2人でよく来てたんだよね?」 仁:「ああ。新宿から近いこともあって、俺の仕事前や後に、待ち合わせてたな。」 大輔:「確かハチ公口の喫煙所で…うっ…。」 仁:「どうしたんだ?」 大輔:「ちょっと頭が痛くて。」 仁:「おい、大丈夫か?帰るか?」 大輔:「最近時々あるんだ。でもすぐ治るから大丈夫だよ。 それより今日は仁が今働いてるお店を見せてくれるんでしょ?」 仁:「そうだな。 店休日だが九十九に許可は貰ってあるし、鍵も預かってるから今から行くか。」 大輔:「うん!楽しみだ!」 (Nirvana) カチャン ガチャ 仁:「待ってろ、今電気点ける。」 パチ パチ パチ 大輔:「うわ!凄い!オシャレ! 俺が知ってるホストクラブとは全然違う! 全体的な和モダンが、ミシュランガイドに載ってそうな雰囲気。」 仁:「ヒロってキッチンのチーフがいて、料理も美味いぞ。」 大輔:「そうなの?!食べたいな。 キッチンのチーフがいるなんて、本格的だね。 でもこの内装に料理もってなると、全体的に高そう!」 仁:「価格設定は中間層だな。 おかげさまで客が途切れないから、今でも初回は予約制を取ってる。」 大輔:「ホストで予約?!スケールが違う!」 仁:「全ては九十九の力だな。」 大輔:「九十九君が有名だから、って理由じゃないよね?」 仁:「ああ。 圧倒的なカリスマ性と、人情に熱いところで人望があるから、優秀なスタッフが集まってるし、日々切磋琢磨してる。」 大輔:「でもその中で大輔は不動のNo.1なんだよね?」 仁:「いや、言ったろ。先月初めて負けたんだ。」 大輔:「そうだったね(笑)」 仁:「笑い事じゃないぞ(笑)今月は奪還する。」 大輔:「応援してるよ。」
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