過去の欠片と、未来へのピース

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(歌舞伎町の通り) ホストA:「あれ?大輔さんと仁さん?」 大輔:「あ、えっとー…あ、クラブアリエルの子だっけ?」 ホスト:「はい。昔よく取材してもらいました。」 大輔:「そうだね、確か仁とも対談しなかった?」 仁:「そーいや、1回したな。」 大輔:「う…うん…そう…だよね。」 仁:「大輔?」 大輔:「ごめん、またちょっと頭痛くて。」 仁:「家行るぞ。A君ごめん、またな。」 (仁の家) 大輔:「ごめん。」 仁:「なに謝ってるんだよ。謝ること何もねーだろ。 それより薬飲んで、頭痛治まったか?」 大輔:「うん、まだ軽く痛いけど、だいぶ楽になったかな。」 仁:「あんまり強がんなよ。 咄嗟に俺の家に連れて来ちまったが、そのまま帰った方が良かったか。」 大輔:「ううん、仁の貴重な休みだもん。 もっと色々思い出したい。 あ!そうだ!アルバムとかは?」 仁:「ああ!そうだな! 確かこの辺に…。あった。ほら。」 大輔:「ありがとう。 うわぁ!なんか若い自分見ると照れるね(笑) そっかぁ、こんなこともあったなぁ。」 仁:「また思い出せそうか?」 大輔:「う…うん。 あ……この……車……。」 バタッ 仁:「おい!大輔!どうした?!しっかりしろ! 救急車!!」 (平穏に過去を取り戻しているように見えていた大輔だったが、謎の頭痛に襲われるようになり、遂には意識を失った。)
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