過去の欠片と、未来へのピース

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【第429場 BARラウンジCamel】 (11月25日 深夜) (やくざえもんと仁が飲んでいる) やくざえもん:「なるほどな。 それで?お前はどうするつもりなんだ?」 仁:「俺は…物理的に距離置こうと思ってる。 精神的に付かず離れずって言っても、俺と一緒にいたら、嫌でも過去に触れることになる。」 やくざえもん:「じゃあ、大輔の気持ちは? 大輔の気持ちを考えたことはあるのか?」 仁:「もちろん考えたさ。 でも大輔の性格的に、自分の肉体的に負担がかかっても、一緒にいたいって言ってくれるだろう。」 やくざえもん:「なら、大輔の気持ちを尊重してやるべきじゃねぇのか?」 仁:「大輔はそうでも、目の前で好きなやつが辛い思いをしてるのを見てることは、俺には我慢できない。」 やくざえもん:「自分だったらどうなんだ? 自分が大輔だったらどうしたい。」 仁:「俺だったら、肉体的に辛くても一緒にいたいさ。」 やくざえもん:「両方同じ気持ちなら、一緒にいるべきじゃねぇのか?」 仁:「言ったろ? 大輔が辛い思いをしてるのを見てることは、俺が許せないんだ。」 やくざえもん:「ふぅん。 ま、やってみるのもいいんじゃねぇの? どっちにしろ動かなきゃ何も変わらないんだし、大輔ち気持ち聞いてみるか、言わずに距離 を置くか、決めるのはお前だ。」 仁:「ああ。もう少し考えて…と言ってもあまり時間はかけられないから、動いてみるよ。」
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