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エレア:「んだよ、あのクソ女」
かお:「なんかあの女の子すごい怒ってたけど、どうしたの?」
エレア:「あー別に。単に3人同時に付き合うって言ったらキレられただけ。」
かお:「エレア、またやったの?それはエレアが悪いよ。何回やっても懲りない…って話じゃなくて、女の子が可哀想だよ。何でそんなことするの?」
エレア:「んー?みんな簡単にやらせてくれたから?」
かお:「そんなっ!そ、そんな不順な動機で付き合うなんていけないんだよ!」
エレア:「えー。だってあっちもノリノリだったからだぜ?」
かお:「だから!そういう、その、えっちは、好きな人としかしちゃいけないんだから!」
エレア:「えっち、って子どもかよ。sexって言うの。ほらsexって言ってみ。」
かお:「な、なんでそんなこと。今の話と関係ないでしょ!」
エレア:「顔真っ赤なんだけど。これだから童貞はなー(笑)」
かお:「う、うるさい!あっ!さっきの話、僕はエレアの従兄弟で、教育係をおじさんから頼まれてるんだから、僕の忠告ちゃんと聞いてよね!」
エレア:「あーうざ。従兄弟って言ったって、単に俺の親父とお前の親父が親友で、『俺達は義兄弟だ!だからお前たちは従兄弟と同じだ!』なんて、わけわかんないこと言ってるだけで、血も繋がってないし、要するに赤の他人だろ。」
かお:「で、でも一緒に住んでるから、言う権利はあるでしょ!女の子連れ込まないでーとかも言ってるのに。」
エレア:「一緒に住んでるは間違ってないな。でもただのルームシェア。お互いのプライベートには干渉しないでくれる?」
かお:「で、でも!!!」
エレア:「あーうっさい。俺、出かけてくるわ。」
かお:「どこに行くのさ?」
エレア:「部活。健全だから安心しな。」
かお:「ご飯の準備しとくから、今日はちゃんと帰ってきてよね!」
エレア:「おー。気が向いたらな。」
バタンッ。
かお:「はぁ、なんでいつもこうなっちゃうんだろ。けんかしたくないのに。」
(ドアの外)
エレア:「っくしょ。なんでこーなるんだよ。」
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