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那須和櫻子は才色兼備だ。美人で頭も良く、運動も得意としている。親友で幼馴染の田中一郎と高橋トメ子とも仲良く、交友関係も良好だ。
そんな仲良し三人組だが、進学する高校を決める際、櫻子はトメ子と一郎の二人と同じ進学先と、決めていた。全国模試でトップの成績であるにも拘らず。
そして卒業式の日、櫻子は一郎に思いの丈を伝えるのであった。そう、ずっと好きだった…と。
…しかし、現実はそんなに甘くはなかった。実は一郎には密かに交際していた女性がいたのだ。
「ゴメンね、櫻子ちゃん…中々言い出せなくって。私達、付き合ってたの…」
それは余りにも残酷な展開であった。一郎の相手は…そう、もう一人の親友である、トメ子であった!
親友同士が既に付き合っており、自分への報告が中々切り出せなかったというのだ。そして櫻子の告白で初めて伝えてきたのだ。自分達は付き合っている、と。
親友からのまさかの裏切り。しかし、そんな裏切りに対して櫻子は…。
「はは…は…そ、そうか…二人は付き合ってたのね…そ、そう言われてみれば二人はお似合いだね!うん、おめでとう!ねえ、トメ子!一郎を幸せにしてあげてね!」
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