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「なあ、俺たち…偽装カップルとは言え付き合うんだよな?だったら…エロいこと、する必要があるんじゃないか?」
「な、何を言ってるの!破廉恥極まり無い!私たちは明るい男女交際を偽装するのであって、エロいことなど…」
「そりゃ、しないに越したことはないさ。所詮は偽装カップルだし。でもさ、俺の親友の太郎と花子は俺の性格を熟知してるんだよ。俺が偽装カップルをしてるってこと…多分、気付かれると思う。親友だから!」
親友だと言うところを、敢えて強調。櫻子の親友は気付かないだろうなと、皮肉を込めて。
だが櫻子も負けてはいられない!
「わ、私の親友だって気付くわよ!なんと言っても十年来の親友だからね!偽装カップルも本気で挑まないと、すぐにバレるわよ!」
「…それじゃあ、エロいことは」
「い、いいわよ別に!仕方ないからね!」
「で?経験はあるの?」
「ある訳ないでしょ!貴方はどうなのよ!」
「同じく、ある訳ないだろ。中三の頃はずっと受験勉強で暇なんか無かったし…」
「そ、それじゃあ二人とも初めてな訳ね…」
「お互い、初めてが偽装カップルってのも情け無いけど…親友に気遣いさせる訳にも行かないからな」
「そうね…親友の為だもの…」
「それじゃあ、今日からやろうか?」
「そうね、やりましょう!」
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