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「後ね、オリヴァーがケーキは任せてって言ってたよ。パティシエにツテがあるからって」
「パティシエにツテ、ですか…」
第四師団師団長オリヴァー、謎の多い人だ。
「持ち寄る料理も各師団で決めた方がいいだろうか」
「そうだな。へたをすると肉ばかりが並んだりするぞ」
「肉パーティーになるね」
なんて、ボリスが苦笑して言った。肉パーティーは流石にない。
「ちなみに、ゼロス達は何を持ってこようとしてたの?」
「ローストビーフ。コンラッドは料理が上手いんだ」
今朝方少し話してそう決めた。勿論自分たちで作りたいと思っている。
「レイバンは何の予定だった?」
「果物の盛り合わせ。俺達に料理は高等スキルだからな。切って盛り付けるだけならできる」
「トレヴァーは?」
「一品料理を適当にオードブルにしてもらおうと思ってたんだ。前にみんなで打ち上げした店でさ。ランバートけっこう食べてたし」
「チェスターは?」
「俺は酒。叔父が表通りで酒屋やってた関係で、割安で手に入るんだ」
案外バランス良く揃いそうだ。これなら任せていいかもしれない。
「じゃあ、各その予定で料理は持ち寄るか」
「余興いる?」
「いらん。結局酒が入れば全部が余興みたいだろ」
酔って歌う、踊るは当たり前だ。これ以上のものなんていらない。
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