つまらない!

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 ドゥーガルドの提案はコンラッドによって一蹴される。暴れたいらしい猛獣は待てを言われて唸っている。 「俺としては、もう少し楽しい感じのイベントがいいんだけど」 「例えば?」 「うーん、お祝い事?」 「お祝い事って…余計に難しい事を言う」  ボリスの提案にゼロスが悩む。腕を組んで難しく眉を寄せ首を傾けて。そしてふと、小さな声で呟いた。 「誕生日…とか?」  場が一瞬静かになる。ようやくひねり出したのがそれだ。 「いや、誕生日って。お前何歳だよ」 「俺は二十一だ。コンラッドだって同じくらいだろ」 「まぁ」 「この中で一番年下って誰だ?」  この中では比較的年上のコンラッドとゼロスが互いに話している。コンラッドの問いかけに、レイバンが無言のままにドゥーガルドを指さした。 「こいつ、十八だよ」 「「なにぃぃ!!」」  これには全員口をあんぐり言葉を失った。その中でドゥーガルドだけはどこか恥ずかしそうに頭をかいている。 「いや、可愛くないからな!」 「お前、十八だったんだな…」  気色悪いとレイバンが言い、ランバートも思わず呟く。確実に上だと思っていた。何せでかいから。 「そもそもさ、誕生日ってならせめて月だけでも合わせないとだろ。この中に誰かいるのか、六月生まれ」 「あぁ……」     
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