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「尻こだま抜いてやろうか〜」
「キャー、やめてよ!バカじゃないの?」
中学生だろうか、剣道具を担いだグループがふざけながら美月の横を通り過ぎた。
秋風にさらわれる髪を片手で押さえ、空を見上げる。
「こんなに青い空を見たのは久しぶりかも」
長い首がコンプレックスで、俯く癖がついていた。
「馬鹿みたい……下ばっかり向いて歩いていたなんて……こんなに美しい青空を見逃していたのね」
これからは、俯く暇などない。
叶えていこう!誰かの夢も、新しい自分の夢も。
この麒麟COMPANYで。
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