第一章 Ω翼が折れた白烏Ω

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わたしは桜樹フローラ…20歳 大学に行こうにもお金に余裕が無くて そのまま職に就いた… 最初はコンビニのバイトだったけど 辞めて、いまは事務職をやってる 彼氏だっていないけど… 幼馴染みの紫苑アオトくんは好きだったなぁ… 15歳の時に不慮の事故にあって わたしを一人置いて天国に逝ってしまった いつもいつも…アオトくんのことを 考えてはため息が出る… 彼はもう帰ってこないのに…… 「ローラ…」 もう一度、逢いたいな… 「フローラ…」 アオトくん… 「フローラ!」 !? わたし 「はっ…」 声をかけてきてたのは わたしの隣に座ってる女の同僚… 同僚(女) 「どうしたの?ぼーっとしちゃって… パソコン打つ手…止まってるよ。」 そ、そうだ…わたし 仕事中だった… わたし 「あ、ごめん… ちょっと考えごとしてて…」 同僚は苦笑を浮かべた 同僚(女) 「また、幼馴染みのこと考えてたの? 亡くなった人はもう2度と 帰ってこないの…わかってるでしょ?」 わたしは頷いた わたし 「うん…わかってる…わかってるけど… と、とにかく今仕事中だし 仕事やらなくちゃ…」 わたしは止まっていた手を再び動かす
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