第一章 Ω翼が折れた白烏Ω

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同僚(女) 「あんまり無理しちゃダメだよ?」 わたしは同僚に顔を向けて頷く わたし 「…そうね、気を付ける…」 そうして数時間して仕事は終わり わたしは一人、家路についた… 帰りはいつも草原公園を通る その公園は家に変えるための近道だから… わたしは帰りもぼんやりしていて… これって二度と逢えない人に 恋してるってことだよね 恋の病なんて…わたしがなるとは 思ってなかったけど… 下を向いて歩いてるわたしの目に 道端に倒れてる白い烏が目に入った 白い烏って初めて見たけどとても綺麗ね… あ、翼が折れてるみたい た…助けてあげなくちゃ! わたしはその場でしゃがみ 白い烏を両手で拾い上げた… まだ、暖かいわ… はやく治療してあげないと…っ 「カァ…クワアア…ッ」 あ! わたし 「ご、ごめん!痛かったよね‥ とりあえず動物病院に連れていくから‥ もう少し頑張って‥」 わたしは帰り道にある 動物病院にその白い烏を連れていった わたし 「あ、あの!誰か! この子を助けてください‥!」 獣医さんが駆け寄ってきたわ! 獣医(男) 「おお!これは…なんと美しい烏だ! すぐに治療しよう、名前は?」 わたし 「あ、わ…わたしは…」 獣医さんが首をふる
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