第ニ章 Ω白烏とのひとときΩ

4/9
前へ
/40ページ
次へ
いた!も、もしかして… 今の低い笑い声アオトの声? なんか…若い成人男性みたいな 笑い声だったけど… 白樺アオト (白い烏) 「アハハハッ…って クワアアッ!?」 え、も…もしかしてアオト 喋れるの?! 今の″って″は完全にヒトの声だった… わたし 「アオト…こんな所で何してるの? 心配したんだからっ…!」 アオトはベッドの下からいそいそと出てきた 白樺アオト (白い烏) 「…だって、俺を必死に探してくれる お前の顔がたまんなくて…っあ! か、カァーッ…!」 わたしは唖然としながら アオトを見つめていた… い、今…普通に…話したよね!? わ…わたしの聞き間違いなの…? わたし 「アオト…今、喋った…よね?」 わたしは少し後ずさりをする… 白樺アオト (白い烏) 「クワアッ…カァ…カァーッ!」 で、でも…さっきの声でアオトが ♂だと言うのは分かった… 男性独特の低い声だったし わたし 「………」 わたしはアオトを恐る恐る抱き上げて ベッドの横にある小さなテーブルの クッションの上に乗せた… 白樺アオト (白い烏) 「…クワァ…」 ど、どうしよう… 喋ってくれなくなっちゃった… わたしは部屋の電気を全部 消してベッドに横になって寝返りを打つ… わたし 「おやすみ…アオト…」 「嗚呼…おやすみ…」 …!?
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加