Chapter16 『触れてはいけないもの』

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「皆はどう思っているか、分からないが。」 「晃君は、どう思う?」 (突然の質問に、晃は驚いて見せた。) 「は? 知るか。 俺に聞くな。」 「夏樹にでも聞いたらどうだ?」 「はっはっ。 そうだな。」 (満面の笑みを浮かべる聖に。 晃は、切れ長の瞳をゆがめた。) 「お前と違って、夏樹は、真面目だ。」 (一人、奮闘している夏樹を思い、晃は夏樹を守ってやらなければ ならないと感じた。) 「お前が育てて、良くああなった。」 (晃は、真顔で聖に釘を刺した。) 「どういう意味だ? 晃君。」 (聖は、心外だという顔をした。) 「ふぅ・・。」 (晃は、ため息をついた。) 「真面目なのは良いが。 俺はあいつが心配だ。」 「自分の限界を知らないところがある。
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