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「皆はどう思っているか、分からないが。」
「晃君は、どう思う?」
(突然の質問に、晃は驚いて見せた。)
「は? 知るか。 俺に聞くな。」
「夏樹にでも聞いたらどうだ?」
「はっはっ。 そうだな。」
(満面の笑みを浮かべる聖に。
晃は、切れ長の瞳をゆがめた。)
「お前と違って、夏樹は、真面目だ。」
(一人、奮闘している夏樹を思い、晃は夏樹を守ってやらなければ
ならないと感じた。)
「お前が育てて、良くああなった。」
(晃は、真顔で聖に釘を刺した。)
「どういう意味だ? 晃君。」
(聖は、心外だという顔をした。)
「ふぅ・・。」
(晃は、ため息をついた。)
「真面目なのは良いが。 俺はあいつが心配だ。」
「自分の限界を知らないところがある。
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