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内容がアレなだけに自宅の本棚には並べ辛かったので、編集者の特権を利用して既刊は全部データ化済み。
これで、人の不在中でも勝手に部屋に入ってくる姉対策はバッチリだ。
そして彼女が出かけたことを確認し、じっくりと物語に浸ることができる休日の午後――
これが、今の私の娯楽と言えるかもしれない。
それほどに、西奴さんの書く物語は私の心をとらえていた。
・・・SMについて無駄に詳しくなるという複雑さも持ち合わせているけど。
それにしても、毎回ホントに良いとこで続きになるなあ。
このあとどう展開するのか自分の中で妄想を繰り広げれば、次号は答え合わせのように楽しめるんだろうけど・・・
凡人な私にはとてもこの男女の辿る行方が思いつかず、お預けを食らっている気分だ。
『俺も昨日の帰り、我慢できなくて電車の中で読んじゃったよ』
この待たされるじれったさも物語のスパイスになってるのかなと考えているところに、私より遥かに強者だった梶浦さんから返信が来た。
サラリーマンの新聞とはわけが違うんだから、膝の上にタブレット抱えて堂々読んじゃダメでしょ。
「それだけ先が気になるお話を書かれる西奴さんってやっぱり凄いですよね。今回の内容も非常にドキドキしましたし」
『だよね~。焦らして焦らして、極限まで待たせたところに鞭を振るとこなんて最高だったなあ』
西奴さんの巧みな描写は、読み手の趣向によって違う捉え方を与えてくれる。
女王の気持ちに感情移入してる私には彼女の葛藤が垣間見えるけど、主人公側に重ね合わせてる梶浦さんにとってはそれこそ待てをされる犬の気分なんだろうし。
中身自体も、章によって視点が変わるためSの人もMの人もそれぞれ楽しめる、だからより人気も増していく。
ああ、この作品だったら自分からWEBコラムで紹介したいくらいだなあ。
でも熱が入りすぎて規定文字数超えるかも。
ってそれ以前に、私が紹介するまでもないか・・・
今や単行本化して、アンダーハートを購読してない人の間でも知名度があるもんね。
SNSじゃ話題にできないけど。
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