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ぎっちりと隙間もないくらいに太いモノで埋めて欲しいと。
「んっ……嗚呼っ」
名残惜しむでもなく指を引き抜いた太子が熱い切っ先を俺の其処に押しつけ押し入り、俺は待ち望んでいたモノの到来の予感にうち震えた。
「ぁあっ……ふとィイッ」
ずくりと肉壁を掻き分け潜り込んだモノの圧倒的な質量に頭が霞む程の快感が広がる。
太子の硬さと太さと温度に俺は歓喜の涙が溢れるのを感じた。
堪らなく此れが好きだ。
雄を受け入れ噛み締めるように蠕動する肉襞達。
もっと奥へと飲み込むように雄の猛りを導く孔に、馴染ませようと身動きを止めていた太子は短く言葉にならない言葉を吐き捨て一気に奥を挿し貫いた。
「ひっ……ああああ――ッ」
「くっ……しめっ……つけるな!」
知らない、知らない!締め付けたくてしてる訳じゃない。
俺は心の中で答えながら首を振る。
俺の尻を打つ袋に詰まった其れを早くくれ。
俺は今までになく其れを注がれることを求めていた。
太子の匂いが俺を狂わせている。
俺を穿つ楔以上にたっぷりと精の詰まった陰嚢に意識が行く。
早く熱い奔流を胎の中にぶちまけて欲しいと奥が哭く。
俺は訳も分からぬまま太子に両の腕でしがみつき、揺さぶられる愉悦に溺れたのだった。
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