祭り

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祭り

 昼から飲んで騒いで収穫を感謝する歌を唄って、気付けば晩秋の短い陽が山の向こうへ沈もうとしていた。  車座になって酒を飲んでいる大人達に混じっていた子供達が残った馳走を手にして立ち上がり家に帰って行く。  俺は酒が回った頭でぼんやりとしながらそれを見送る。  真ん中に組まれた蜘蛛の巣形の丸太の中の薪に火が焚べられる。 「ミズ」  女達と喋っていたウラが俺の前に来て何か言いたげな表情で見下ろしていた。  俺もウラに何か言うべき言葉があるような気がしたが、何をどう言っていいのか分からなかった。 「後の事はアサ達に頼んであるから」  ウラはそれだけ言って家に帰って行った。  燃え盛る焚き火の炎が夜空を焦がす。  俺の手にはまだ子を産んだことのない女の小振りな乳房があった。  別の女の手がもう一方の手を取り下生えの奥にある滑った秘部へと導く。  初めての宵祭り参加者である俺は複数の女達による手解きを受けていた。  若い女達が中心でアサもいた。  アサがさっきまで俺の陰茎を扱いていたが、下手くそと言われ年長の女に取って代わられていた。  俺は女達のなすがままにされ射精を促された。  初めての射精に内心ほっとし、もう今日はこれで帰りたい気分だったが  そうは問屋が卸してくれないらしい。  女達の姿の向こうに交合う男女の影が見える。  1人の女に複数の男が群れていた。  反対を向けば俺と同じように女達に手解きを受けている男がいた。  宵祭りの夜は夜通し、こうして相手を変えながら交合い続けて過ごすのが仕来たりのようだ。  アサが再び勃起した俺の陰茎の上に跨がって来た。  陰茎を掴んでグリグリと自分の秘裂に押し当てて来る。  俺の初めての相手はアサになるのかとぼんやりと考え、更に口煩くなりそうな予感にちょっと萎えた。  宵祭りの夜の出来事は口に出してはいけない慣わしらしいので、それだけが救いだった。
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