あとがきとして

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唇の距離がじれったい 心はとっくに逝ったのに 知らないあなたは罪だ ただでさえ厄介なのに 愛したのは確かなのだが ルールに縛られた恋のルートは 螺旋を描いて墜ちていく 翼を痛めた白い鳩のように 日常が壊れていく 垂れ流しの言葉なんて無用 あの日あの時あの人は 決して離れた訳でなく 勢いだけで貫いた 後悔だらけの懺悔に萎えた 微笑む事さえ忘れたと言うのに 枯らした声の叫びと涙で 人の心を動かそうだなんて 考え方がおろそかだ そう、人は鈍感な生き物なんだ 「繊細な人ほど早死にするんだ
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