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「ミサりん!」
「尚きゅーん」
僕の友達のミサりんはすごい。
地域の平和を守るスーパー戦士だからだ。
子供を育てながら小説を書いていたりする。
しかもそれが素晴らしく面白いし、ハラハラする展開を作っていたり本当に作家さんとして尊敬する。
しかも身だしなみにも気を遣っていておしゃれも抜かりない、いつも髪もネイルも綺麗にしてる。
「今度僕の小説を書いてほしい」
「いいよー!」
「本当に!?」
「どんな感じがいいかな~」
「じゃあ、ミサりんと僕で悪の組織を倒すやつね」
「えっ!?」
僕の珍しく戦闘モノがいいと言うオーダーに困惑したミサりんは、まず形から入ろうと言って僕に何とかレンジャーの変身セットをプレゼントしてくれた。
「えっ、これなに」
「うちの子のおふるだから、あげるよ! キラキラ光る変身リングとベルトね」
「嘘でしょ、僕これつけるの?」
「はいはい、つけて」
やっぱり戦士の子供は戦士なんだなぁとか思っていたら今度はミサりんが脱ぎ出す。
「な、何してるの!?」
「これは、黒い生ハム」
「……へ?」
「生ハムは私の仲間内で大切にしている衣装なんだよ、だからこんなときにこそ身に付けるの」
「ちょっ、ちょっと! 僕成人男子!」
ミサりんの戦士仲間には今お休み中だと言うボスがいるらしくって、その人はベージュのショーツと生ハム装備らしくって、僕は、僕の想像を越えた女子の戦闘服に、かなり動揺していた。
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