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◆ ◆ ◆
宴も酣。
一同がお開きにしようと片づけを始めていた。
【玉兎】よ──伯蔵主は月弥を見た。
「?」
「愚僧はこれからも、この稼業を続ける」
「───」
「白兎はあくまで進行過程の一歩にすぎん。やるべき銀狐の行動に今後一切の口出しはさせん」
月弥は頭をぼりぼりと掻いた。
「勝手にしなよ」
「今度邪魔したときは、こちらも容赦せんぞ」
びゃっくちょん!
「?」
びゃくちゃい!
月弥が、くしゃみをした。
「なんだ月弥。風邪かあ?…は、はくぢゅッ」
気付けば月弥側メンバーがみな、くしゃみしだした。
「ふん、所詮はたいしたことのない連中ね。誇り高き狐一族は”くしゃみ”なんて」
「へっくじょい!!」
「ってなんでアンタがすんのよ讙兵衛!!」
といってた矢先に華閃がくしゃみしだした。
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