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きづけば、伯蔵主以外のみんながくしゃみしだした。
「どうなってんだ北條!?いっきしゅッ」
「おそらく、びゃっくしょん!…あの。胞子のせいだろう、ぐしょんッ」
「胞子っスか?!…くしょんッ」
「ああ。白兎の厄災を浄化する副作用ォ…っくしょんッ。く、く、くしゃみが止まらないと、薬煎坊からいわれた」
「それ先に言え!はっくちょいッ」
「か、“花粉”とおなじじゃな」
「か…かふ・・・かふん…ぶえええええっくしょん、ずず、ふええええ」
「タローさん!いまの貞吉さんのお耳に『カフン』って言葉はタブーな、くちゅんッ///」
「静季さん、いまアンタも云った…ぜ…?…くしょんッ」
「冷静に突っ込んでからくしゃみすんな!ひいぇえぇぇええああああッくじゃああああ!」
「大河、きさまのくしゃみは汚すぎる。は、は、はむちょっとばりやッ」
「テメェはくしゃみがおかしいんだよ!萩夜ァ・・・くしょいッ」
ツッコんだ天邪鬼の鼻から尋常じゃない鼻水がでた。
外では野槌がとてつもなくでかい特大くしゃみをぶっぱなし、宴会場が吹き飛ばされ崩壊した。
それでもくしゃみ大演奏はしばらく止まなかった。
月弥はとうとう、蒼い三日月に向かって哭き叫ぶ。
「だれでもいいから、とめてくれええええびゃっくちょんッ!!!!」
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