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ミキちゃんち。
ミキちゃんと約束の土曜日。
僕はりっくんに一緒にライブハウスに
行けないと伝えた。
りっくんは不思議そうにしてたけど
僕の気持ちはミキちゃんと一緒に過ごせる事で頭がいっぱいだった。
約束は10時。
10分前に到着して言われた駅の改札を出た。
「くうちゃん!こっちだよ。」
ミキちゃんはもう到着していて待っててくれた。
ミキちゃんは前髪を赤いピンで留めている。
瞳はブルー。
黒のスキニーパンツに
サイズオーバーの赤いコットンセーターを
合わせている。
男の子の格好だけど
ミキちゃんが着ると男の娘に見えるから
不思議だ。
「ミキちゃんおはよう。
今日はありがとう。」
「くうちゃん今日は楽しもうね?」
そう微笑んで僕の手を繋いでくれた。
「行こ。」
僕は可愛いミキちゃんに手を繋がれて
嬉しくて恥ずかしくて小さく頷くのが
やっとだった。
ミキちゃんのお家はとっても広くてキレイだった。
ミキちゃんの部屋は二階で
カントリー調の家具やファブリックが
とてもミキちゃんらしかった。
クローゼットの中には
可愛い洋服と
男の子の洋服のどちらもあった。
ちょっと離れた私立中学校の制服も……。
二人でミキちゃんのベッドに並んで座った。
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