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ジニーとの出会い
お地蔵さん達が北野の家を探索していると、
小さな声で「もしもし、日本からきたお方ですが」とピンクの花びらの上にちょこんと座った花の精霊が声をかけてきた。
「あなた方はお地蔵さんですか」と言い、「北野さんを支援してして頂いてどうもありがとうございます」と礼儀正しくちょこんと頭を下げて言った。
「えーこちらこそ、北野の近況を報告いただい、どうもありがとうございます」
「私どもがお手伝いをして北野君はここまで来ました」
「本人の努力の賜物ですよ」
「北野一家はわたしたちのことを忘れずに施しをしてましたから当然です」
と金さんがジニーと話している間。仁さんはジニーに見とれて「ぼおーっ」としていた。
角さんや助さんが「おやおや、仁さんはジニーに惚れちまったのかな」と冷やかしても
返事がない。
和やかな雰囲気が一転し微妙なきまずいものとまった。
金さんや銀さんが機転を利かして、「今日のところはこのへんでお開きしましょう」
と言って無理矢理話題を打ち切った。
王宮のゲストルームに戻って、王子様と夕食でも仁さんはさえなかった。
王子様は「いい話しじゃないですか」と賛成したが側近の頭が切れるオーデンが「我が国は酸性雨が降りますので、日本の岩石などあっという間に融解してしまいますよと」述べた。
これを聞いた仁さんは「おいおい」と泣き出した。
ジニーは夏では四十℃を超えることもあるあの村では生きていくことは出来ません。
それを聞いた王子様がiPadを二人に買ってあげました。
「このタブレットに入っているアプリのFace Timeがあればすぐに相手の顔をみながら話ができますよ」と言いました。
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