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お地蔵さんたちは失意のまま、帰国することになりました。
ジニーもこっそりと空港まで見送りにきたのでした。
カクソーネン博士は一連のことを知っていますから、「きっとまた会える日が来ます」と言いました。
ちょうど、北野一家も空港に来ています。
ヨーコは残念がっていました
「あなたたちと過ごした期間は少なかったけど楽しかったわ」
「私も日本に二十五年ぶりだけどいってみるわ」と言い、北野の妻も呼応して「ご招待するわよ、我が家を」何て言っています。
驚いたことに空港にはズルソーネンも現れました。お地蔵さんたちに向かって、
「このような事態になり非常に残念です」
「でも身から出た錆という言葉もありますから当然ですね」と憎まれ口をたたきました。
短気な仁さんは、「この野郎よくもぬけぬけぬけ」といい殴りかかろうとしました。
しかしながら、金さんに「もうよせ、これ以上、事を荒立てるな」という言葉を聞き、
仁さんは拳をおろし、カクソーネンをただ睨み付けるだけでした。
飛行機に乗り、成田空港に着くとお地蔵さんの関係者たちが迎えにきてくれました。
北野も成田空港に着くと社長じきじきにお迎えに来て。「よくやった」とみんな賞賛してくれました。
実はズルソーネンのたくさんの悪事はスゥェ―デンの王子様の耳に入り、日頃は冷静な王子様が大変怒り、ズルソーネンは辞めさせられたのでした。
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