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「部長から北野さんにお話があるからきてください」と同僚の松本さんに言われた。
何の話だろうと思い、部長のところに行くと。
「ここでは何だから。会議室で大切な話を伝えたい」と部長は言いました。
会議室で部長は「北野君、まあ、座ってくださいよ」
と言いながら自分も腰を下ろした。
部長はお気に入りのKITAMURAブランドの眼鏡を外して、眼鏡拭きで眼鏡を拭いたり、かけ直りしはじめた。
部長がこういう動作をするときはを重要な話でいいにくい話題が多いことが北野は分かっていた。
黙っていると
間を少し開けて、部長が重い口を開いた。
「スウェーデンにいってもらえるかな」
「期間は二年と場所はストックホルム」
と加えた。
北野の会社は北欧特にスウェーデンの家具を代行輸入することを行っている。
今回はスウェーデンの個人的に家具を作製している人を相手に取引きをおこないたいという
北野の会社の社長の意向だった。
北野は会社に入社してから十五年が経つので経験とまだ三十代半ばという年齢で選ばれたようだ。
気乗りしないまま家路についた。
妻に本日の出来事を話すと、妻は「いいじゃない、私もついていくわよ」と一緒に行くことになった。
子どもたち二人、長男が四歳、次女が二歳も一緒にいくことになった。
こうして最初の年は十月末ごろに現地についた。
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