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スウェーデンへ
金さんを筆頭とするお地蔵さん五体は、東京に行った時に行った出で立ちと同じ格好のスーツ姿で人間に化けた。
たまたま変身の様子をみていたタヌキが腰を抜かして驚いた。
「さすがお地蔵さまだ、おらたちとレベルが違う」
「旅のご無事を祈ります。ナンマダブ、ナンマダブ」といいながら、両手の平をお互いにつけ、首部を下した。
お地蔵さんたちは「やいのわいの」といいながら、ス―ツケースに中に入れるものを吟味した。
寒いと聞いているので足元まであるコート、ユニクロのダウンやインナー、手袋、帽子など防寒具を詰め込んだ。
「スーツケースの中は一杯だよ、あと他に何を持っていくかな」と呟いていると。「どら焼きとかお茶がいいんじゃないの」と「そうそう大事な世界の歩き方の本、これは大事だよ」といいながらスーツケースに詰め込んだ。
海外旅行なんてみんなはじめてだよなと銀さんがいった。
そうですね黒船が横須賀に来たと聞いたとき、ペリー総督の顔を歩いて見にいきましたね」
角さん答えた。助さんが「西欧人というのは大柄で赤鬼とよばれるのも無理ないですよ」
「我々が会おうとしているスウェーデン人というのはどんな感じですかね」と興味深そうに言った。
前回と同様に東京へそこから成田エクスプレスで成田空港へ直行便がないのでヘルシンキに立ち寄り、そこからスウェーデンの首都ストックホルムに到着した。
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