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「お前な、取材に行くなら攻めてアポは取っとけっていつも言ってるだろ!!毎回毎回突撃してばっかりしやがって」
「だ、だって、情報は鮮度が命だよ?面白い話を聞いたらすぐに聞きに行かないと先に広まっちゃうかも知れないじゃん!!それに、今回の噂だって面白いんだよ?図書館に未来を見通せる司書さんがいるって言うーーー」
「だからって急に訪ねたら不審に思われてまず話して貰えないだろうが!!というか公共施設に取材に行くならなおのこと許可とれよ、この、へっぽこジャーナリスト!!」
「あー!!言った、あおくん、今言っちゃいけないこと言ったー!!どんな情報でもどこよりも早く手に入れてくるジャーナリスト、バレットガールの私に対してへっぽこジャーナリストとか言ったー!!」
「当たり前じゃー!!だれが毎回付き合わされて頭下げて謝ってやっとると思っとんじゃボケー!!」
「………なんか、この会話聞いてると蒼衣が編集長やってるみたいよね」
「むしろマネージャーって感じだな。というか喧嘩の言動が小学生レベルってどうなの?」
「………水狐さん、には、悪い、けど、蒼衣、大変。というか、その司書さんって、もしかして………」
ヒートアップする僕と水狐に一同は呆れた目線(美桜だけ同情がこもった目線)を送られる。
しばらくはそのまま言い合いを続けていたが、途中からお互いに無言になる。
そしてお互いに頷くとポケットからカードの束ーーーデュエマのデッキを取り出した。
「こうなったらいつものようにこれで決めようじゃないか。僕が勝ったらアポ取って後日取材だ」
「私が勝ったらこのまま直行だよ。きりちゃん、そっちのスペース借りるね」
「アンタ達は………はぁ~好きにしなさい」
「結局こうなっちまうんだよな」
「………蒼衣と水狐さんのデュエマ、久しぶり。楽しみ」
「いやまぁ、お嬢は楽しそうでいいんだけどさ」
霧華と霧黒の呆れた声を聞きながら僕達はデュエルスペースに移動する。
「水狐との勝負も久しぶりだけど、絶対に負けないからな」
「私だって負ける気はないよ。水狐ちゃんの忍びの極意、見せてあげるんだから!!」
『デュエマ・スタート!!』
蒼衣
『五天龍』
VS
水狐
『秘伝忍法 乱れ裂き』
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