1

4/27
前へ
/107ページ
次へ
「ーーー大丈夫・・・です・・・」 両親が離婚してから一度も会っていなかった叔母さん 過去に会った記憶もあるような、ないような・・・今の私からしたら他人と変わらない 私はとりあえず強がって答えると 「大丈夫な訳ないじゃないの!お母さんが死んだのよ。悲しいに決まってるじゃない・・・」 そう言い、叔母さんが先に泣いてしまう 叔母さんは私を泣かそうとそう言ったのはわかるけど、先に泣かれると私が泣けなくなっちゃう 「母さん、何やってるんだよ。愛ちゃんの事を第一に考えてあげないと」 そう言い、私の前に立った身長の高いイケメンの男性 従兄弟の真澄さん 外科の医師で大学病院勤務の真澄さんは、母の勤める病院に当直のバイトで週1回来ていて母とも仲が良かったらしい 母の訃報を知り自分の両親に連絡してかけつけて来てくれた 「大輔に連絡をしたけど、外回り中で連絡がつかなかった。会社には伝言してあるから」 父の兄である叔父は私を安心させるためにそう言った
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!

648人が本棚に入れています
本棚に追加