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「ベラベラと人の性癖バラしてんじゃねぇ!」
「あら認めたわね」
「クソが!」
市川は魔夢から木刀を奪い取ると、その横面を叩きつけた。だがその一撃は魔夢の顔に触れることはなかった。振り回された木刀は、顔に当たる刹那、立ち上がる熱風により溶かされてしまったからだ。
魔夢は優しい笑顔を崩さなかった。
「二度目の自己紹介。最高に格好良くと言うと、絶対領域ってやつからしら。並の人間の攻撃じゃ、悪魔に触れることすらできないわ」
魔夢はゆっくり歩を進めると、怯える市川の背後に回り腰を抱いた。そして、耳元で呟く。
「菊門喪失か、永遠の引きこもりになるか……、選びなさいよ………」
魔夢は市川の異物を握ると、その耳の奥へ息を吹き込んだ。
「ふぅ~っ」
「はっ、はっ、はうう~~~~~~~~っ!」
それと同時に市川は全身を痙攣させ悶絶して見せた。
「な、なに?」
明葉と照美は市川の絶頂に赤くなる。
「気にしないで、ただのおもらしよ……」
魔夢は市川の汚れたズボンに触れた。ぬめりとしたものが右手にまとわりつく。
「息だけなのに、格好悪い……」
「うぅ、もうお嫁に行けない……」
市川は魔夢の言葉に膝から崩れ落ちた。魔夢は手のひらに舌を這わせると言った。
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